逃亡者

逃亡者 製作20周年記念リマスター版 [Blu-ray]

 

逃亡者』(とうぼうしゃ、原題: The Fugitive)は1993年公開のアメリカ映画。妻殺しの罪を着せられた医師が警察に追われながらも真犯人を見つけ出すというサスペンス映画。

1960年代のテレビドラマ・シリーズ『逃亡者』をベースとしたリメイク作品で、医師リチャード・キンブルをハリソン・フォード、連邦保安官補サミュエル・ジェラードをトミー・リー・ジョーンズが演じた。

ストーリー

シカゴ記念病院の有能な血管外科医リチャード・キンブルがある日の夜に帰宅すると、妻のヘレンが家の中で何者かに襲われて死に瀕していた。キンブルは犯人と思しき「片腕が義手の男」を撃退するも、妻は既に致命傷を負っており手遅れであった。キンブルは自分が取り逃がした義手の男について捜査するよう警察に懇願するが、警察は死の間際のヘレンから受け取った通報の内容を誤解しており、キンブル本人が妻殺しの濡れ衣を着せられ逮捕されてしまう[3]

キンブルは裁判で無実を証明することができず、死刑判決を受けて刑務所へと移送されることになるが[4]、その最中に他の囚人たちが逃亡を企てたことにより、護送車が列車と衝突し爆発炎上するという大事故が発生する[5]。事故を間一髪で生き延びたキンブルは混乱に乗じ、妻を殺害した真犯人を自らの手で見つけて汚名をすすぐため、事故現場から逃亡してシカゴへと向かう[6]。一方、いち早く脱走した囚人がいることを突き止めたサミュエル・ジェラード連邦保安官補とその部下達はキンブルを追跡する[7]

時には持ち前のヒューマニズムが仇となって窮地に陥りつつも[8]、執拗なジェラードの追跡を幾度となく振り切りながら[9]、キンブルはシカゴに帰り着いて証拠を辿り[10]、同僚であり親友でもあるチャールズ・ニコルズからの援助も受けながら[11]、ついには自分が目撃した「片腕が義手の男」がフレデリック・サイクスという名の人物であることを突き止める[12]。そして犯人は妻ではなく自分を殺害することが狙いであったことや、事件の裏に大手製薬会社が絡んでいることを知る[12]。また自分と同じ病院に勤務していた医師アレックス・レンツが関わっていたことも判明するが、レンツは少し前に交通事故で亡くなっていることをニコルズから知らされる[13]。その頃、ジェラードはキンブルの不可解な行動から、彼は本当は無実ではないかと思い始めるようになり、キンブルが残した手がかりを元に独自に調査し始め、サイクスに目星をつけるのだが、彼に逃げられてしまう[14]

一方のキンブルは古巣のシカゴ記念病院で、レンツの研究に用いられていた検体が何者かにすり替えられていることを見抜く[15]。さらに、その状況からレンツの上司でもある親友のニコルズこそが、自分の殺害をサイクスに指示した黒幕であり、今まで自分を欺いていたことを悟る[15]。かつてレンツが研究中であった新薬に重大な副作用があることを指摘したキンブルは、その新薬によって富と名声を得ることを目論んでいたニコルズにとって邪魔な存在であったのだ。直ちにニコルズの元へ向かおうとするキンブルをサイクスが襲うが、キンブルはそれを返り討ちにする[16]

サイクスを差し向けキンブルを始末したつもりでいたニコルズは、ホテルの会場で新薬の成果に関する講演会を開いていた。そこにキンブルは乗り込み、大勢の聴衆の前でニコルズを問いただす[17]。ニコルズは話し合う素振りを見せつつも会場を離れ、キンブルに不意打ちを浴びせようとし、2人は格闘を始める[18]。シカゴ市警によってホテルが封鎖され、キンブルの射殺命令が出される中、独自の調査で事件の真相に辿り着いていたジェラードも到着し部下を連れてホテルの中へ突入する[18]

格闘戦の末、ジェラードの援護もあってキンブルはニコルズを打ちのめし、2人はジェラードに逮捕される[19]。しかしキンブルの無実を確信していたジェラードは直ぐにキンブルの手錠を外し、報道陣が詰め掛ける現場から共にパトカーで去る[20]

登場人物

リチャード・キンブル (Richard Kimble)
演 – ハリソン・フォード
本作の主人公。シカゴ記念病院の外科医。冤罪により妻を殺害した容疑をかけられ死刑判決を受けるが、護送中に脱走し、並外れたタフネスと機転を頼りに逃走を続けながら真犯人「片腕が義手の男」を探す。真犯人を探し出して真実を白日の下に晒すことに執念を燃やすが、それ以上に医師として、瀕死の重傷を負った刑務官や患者を前にして見過ごすことができず、逃走先で医療行為に及んでは己の身を窮地に晒すこともある。一方でそうした人道的行為が、次第に彼の支持者を増やしていく。
サミュエル・ジェラード(Samuel Gerard
演 – トミー・リー・ジョーンズ
キンブルを執念深く追い続ける連邦保安官補。キンブルが有罪か無罪かを裁くのは己の領分ではないと考えており、殺人犯を相手に誤った先入観を持ち込むことは職務に支障をきたすという信念から、キンブルの主張には耳を貸さないよう己を律している[21]。しかし真犯人の手がかりを集めようとするキンブルを追い続けるうちに、彼もまた事件の真相へと迫っていく。
愛用の拳銃は40口径のグロック22[22][注釈 2]
チャールズ・ニコルズ (Charles Nichols)
演 – ジェローン・クラッベ
シカゴ記念病院の医師。弁護士までもがキンブルの有罪を疑う中、逃亡中のキンブルに対する助力を惜しまず、警察に対して非協力的な態度を貫く[11]。ノベライズ版によれば、裁判中もキンブルの無実を証明するため証人として尽力したとされる[24]
しかし、実は彼こそが「片腕が義手の男」ことサイクスを雇っている黒幕である。自分が理事を務める製薬会社が利益を得るため、かつてキンブルが指摘した新薬の副作用を隠蔽しようとしており、逃走中のキンブルを誘い出して始末することを目論んでいる。
ヘレン・キンブル (Helen Kimble)
演 – セーラ・ウォード
キンブルの最愛の妻。物語冒頭において、自宅に忍び込んだ「片腕が義手の男」ことサイクスに殺害される。本作では、サイクスの本来の標的はキンブルであり、彼女はそれに巻き込まれたというのが真相であった。
アン・イーストマン (Anne Eastman)
演 – ジュリアン・ムーア
クック郡病院に勤務する若き女医。キンブルが「片腕が義手の男」が装着していた義手の手がかりを求め、清掃員に扮して同病院を訪れた際、彼が緊急の患者を放置できずに独自に診断を始めるのを目撃する[25]
フレデリック・サイクス (Frederick Sykes)
演 – アンドレアス・カツーラス
キンブルが追う「片腕が義手の男」こと、ヘレンを殺害した実行犯。元警察官という経歴を持つが、現在はニコルズが理事を務める製薬会社にて警備員という肩書きの元、殺し屋の仕事を請け負っている。ノベライズ版によれば、人が作った法律の側で人を殺すのも逆の側で雇われて人を殺すのも些細な違いでしかないという価値観を持っているとされ[26]、またレンツを自動車事故に見せかけて殺害したのも、依頼を受けたサイクスとされる[26]
コズモ・レンフロ (Cosmo Renfro)
演 – ジョー・パントリアーノ
ジェラードの4人の部下のひとりで、チームとして一見理不尽な命令であっても上司を信頼し行動を共にする[27]。映画のクライマックスではジェラードと共にホテルに突入するが、ニコルズに襲われ銃を奪われるという失態を演じる。
ビッグズ (Biggs)
演 – ダニエル・ローバック
ジェラードの4人の部下のひとり。
プール (Poole)
演 – L・スコット・カードウェル
ジェラードの4人の部下のひとり。黒人の女性。
ニューマン (Newman)
演 – トム・ウッド
ジェラードの4人の部下のひとり。ごく最近になってチームに加わった新米[28]。失敗も多く、物語序盤でキンブルと共に脱走した凶悪犯を追う場面では犯人の人質となってしまい、危うく死にかける場面もあった[29]
アレックス・レンツ (Alex Lentz)
演 – デビッド・アーロウ
シカゴ記念病院の医師で、ニコルズの部下。新薬の治療実験を担当しており、その副作用を隠蔽するための偽装を行なっていた。生前にはサイクスと親交があり[26]、サイクスの家に飾られていた写真にその姿を残した[12]。キンブルが冤罪で逮捕された後に不可解な自動車事故で死亡する。ノベライズ版ではサイクスに殺されたことが明かされている[26]
キャシー・ワーランド (Kathy Wahlund)
演 – ジェーン・リンチ
シカゴ記念病院の女医で、キンブルやニコルズの同僚。レンツの研究データに不正があることを突き止めようとするキンブルに協力する。

※wikipedia参照





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